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人工妊娠中絶

人工妊娠中絶手術を検討される場合は、できるだけ早めの受診が大切です。日本では、人工妊娠中絶が認められるのは妊娠22週未満までとなっています。妊娠期間が長くなれば身体への負担も大きくなるとともに手術にかかる費用も高くなってしまいます。

予期せぬ妊娠やさまざまな事情により、悩みを抱えて受診される方に対し、当院では身体的・精神的負担の軽減を最優先に考えた医療を提供しています。プライバシーに十分配慮した診療体制のもと、安心してご相談いただける環境を整えています。

中絶手術

妊娠週数や全身状態を慎重に評価し、安全性の高い方法を選択します。術前には十分な説明を行い、合併症や今後の月経・妊娠への影響についても丁寧にお伝えします。

費用

人工妊娠中絶手術(自費診療) 160,000円(税込)
  • 上記の他に、診察、採血、術後の診察なども別途費用がかかります。

人工妊娠中絶手術の流れ

1 診察

まずは診察を行います。

  • 妊娠週数や子宮内妊娠であることを確認します。
  • 体調や既往歴、服用中のお薬などを確認し、手術が可能かどうかを判断します。

その後、手術方法や麻酔、注意点についてご説明し、内容をご理解いただいたうえで日程を決定します。

2 手術当日

手術当日は、体調を確認したうえで処置を行い、術後は院内でしばらく安静にしていただきます。
出血や体調に問題がなければご帰宅となりますが、症状や経過に応じて入院が必要となる場合もあります。総合病院である当院では、万が一の出血や体調変化にも迅速に対応できる体制を整えており、安全管理を徹底しています。

体調確認はもちろんですが、必要に応じて避妊指導や将来の妊娠に向けたアドバイスも行っています。

経口中絶薬(メフィーゴ®パック)

妊娠初期に限り、医学的適応を満たす場合には経口中絶薬による方法を選択することも可能です。服薬の流れ、起こりうる症状、受診のタイミングなどを事前に詳しく説明し、十分に理解いただいたうえで実施します。

服薬後も医師が責任をもって経過を確認し、安全が確認できるまでフォローを行います。
身体だけでなく、こころのケアにも配慮し、必要に応じて相談窓口のご案内もいたします。

経口中絶薬(メフィーゴ®パック)とは?

子宮内妊娠が確認された妊娠63日以下の人工妊娠中絶に用いられるお薬です。1回目にミフェプリストンを服用し、その36〜48時間後にミソプロストールを使用します。日本では、母体保護法指定医師のもとで、適切な管理体制のある医療機関で使用されます。
ミフェプリストンは妊娠の継続に必要な働きを抑え、ミソプロストールは子宮の収縮を促して、妊娠組織の排出をうながします。手術ではなく薬で中絶を行う方法ですが、すべての方に適しているわけではなく、診察のうえで適応を判断します。

費用

メフィーゴパックによる中絶 150,000円(税込)
メフィーゴ服用後、排出が完了せず手術へ移行した場合 20,000円加算(税込)
  • 費用は全額自費診療となり、健康保険は適用されません。
  • 病衣代・食事代は別途必要です。
  • 個室をご希望の場合は、別途室料が発生いたします。

診療、服薬までの流れ

1 診察
  • まず診察を行い、妊娠週数や子宮内妊娠であることを確認します。
  • 既往歴や服用中のお薬、体調などを確認し、経口中絶薬が適しているかを判断します。
  • 内容をご理解いただいたうえで、治療の流れや注意点をご説明します。
2 服薬

1回目のミフェプリストンは医師の前で服用し、36〜48時間後に2回目のミソプロストールを使用します。
日本産婦人科医会の案内では、2回目は医師の前でバッカル投与し、投与後は経過を院内で確認する運用が示されています。

3 服薬後

服薬後は、出血や下腹部痛を伴いながら妊娠組織の排出を待ちます。遅くとも2回目の投与後1週間を目安に再診し、超音波検査などで中絶が完了しているかを確認します。
中絶が完了しなかった場合は、追加で同じ薬を使うのではなく、外科的処置を検討することが厚生労働省資料で示されています。

手術との比較(メリット・デメリット)

経口中絶薬のメリットは、手術器具を子宮内に入れずに治療できることです。麻酔や手術に不安がある方にとっては、選択肢の一つになります。一方で、服薬後すぐに終わるわけではなく、出血や痛みを伴いながら経過をみる時間が必要です。

また、経口中絶薬は約1割で外科的処置が必要になる可能性があると案内されています。日本産婦人科医会のQ&Aでは、2回目の薬の投与後8時間以内に約90%で胎嚢が排出される一方、残りでは手術的対応が必要となる可能性が示されています。

手術は、処置そのものが比較的短時間で行われ、治療完了を確認しやすい点が特長です。一方で、麻酔や子宮内操作を伴うため、方法によっては身体への負担があります。どちらが適しているかは、妊娠週数、体調、希望、通院可能な日程などによって異なりますので、診察時にご相談ください。